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2つに分かれた”工芸”に迫る「革新の工芸」展、83名の作家作品を紹介

2016/09/26

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草間喆雄 《The Flow》 2013年 個人蔵
戦後日本の工芸史と現代の作品を紹介

2016年9月17日(土)から12月4日(日)まで、東京千代田の東京国立近代美術館工芸館にて「革新の工芸ー”伝統と前衛”、そして現代ー」展が開催されています。

83名の作家による約120点を紹介する企画展。展示では「伝統の現代」「現代の造形」を2大テーマとして掲げ、前者では新たな技法を伝統工芸に取り入れた作品を、後者では工芸の技法を応用した個人の創作作品にスポットを当てます。

会場では昭和30年頃に現代工芸の起点を見出し、先駆者となった富本憲吉(陶芸家)や松田権六(蒔絵師)の作品もあわせて展示しています。

一言に工芸といっても、作家ごとにそのアプローチは様々。先駆者たちの活躍ののち、日本工芸は様式美を継承した「伝統の工芸」と、工芸の手法を踏襲しながらも実用から離れたオブジェに近づいていった「前衛の工芸」の2つの潮流に分かれていきました。

会場ではこのような歴史を踏まえて、現代の工芸の様相を探ります。来場者はそれぞれの時期・潮流の作品を対比しながらじっくりと日本工芸の魅力を堪能できます。

会期中は展示のほか、出品作家によるアーティストトークや展示企画者によるギャラリートーク、子どもも楽しめる見所紹介・タッチ&トークなどのイベントも予定されています。

戦後の日本工芸の流れを掴むことができるアカデミックな展覧会です。芸術の秋に、ぜひ訪れてみてください。

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写真左:八木明《青白磁可変輪花香炉》 2016年 個人蔵
写真右:笹井史恵《かさね 8》2015年 個人蔵
革新の工芸ー”伝統と前衛”、そして現代ー
会期:2016年9月17日(土)~12月4日(日) 10:00~17:00
   ※休館:月曜日(9月19日、10月10日は開館)、9月20日(火)、10月11日(火)
会場:東京国立近代美術館工芸館
観覧料:一般550円、大学生350円、高校生及び18歳未満・障害者手帳をお持ちの方と付添者1名は無料
    ※11月3日(木)文化の日は無料観覧日

▽イベント

アーティストトーク
日時:2016年10月9日(日)14:00~15:00 中村錦平(陶芸家)
   2016年10月30日(日)14:00~15:00 八木明(陶芸家)
 
ギャラリートーク
日時:2016年11月6日(日)14:00~15:00
話し手:諸山正則(東京国立近代美術館主任研究員・本展企画者)
 
タッチ&トーク
工芸館ガイドスタッフによる鑑賞プログラム「さわってみようコーナー」と会場トークの2部構成で展覧会の見どころを紹介
日時:会期中毎週水・土曜日 14:00~15:00
Writing:Ruiko Eguchi
Edit:塩見直輔

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