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総合芸術”木工藝”の世界に触れる「人間国宝 須田賢司の木工藝」展、開催

2016/05/31

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樟・楡拭漆印箱「星楡」
道具や仕事場、日本工芸史の紹介も

2016年6月3日(金)から7月10日(日)まで、兵庫県神戸市の「竹中大工道具館」にて「清雅を標に 人間国宝 須田賢司の木工藝」展が開催されます。

2014年に人間国宝(重要無形文化財「木工芸」保持者)に認定された須田賢司(1954-)氏の作品と、その道具や工房を紹介。「清雅」(=清楚で上品なさま)をテーマの1つとする須田氏の作品と、その仕事に迫る企画展です。

須田さんは伝統の指物技法、漆技法をベースに象嵌や金具製作も自身で手がけ、ヨーロッパ産のメープル材など外国産の素材も積極的に取り入れ、伝統技術と掛け合わせながらモダンな造形を作り上げていきます。

展示では須田作品のほか、前近代から近現代までの日本木工史や、指物師家系である須田家三代の物語も紹介。

伝統技術の継承というイメージを色濃くもつ木工・指物ですが、技の研鑽と他分野との融合により起こる多方面への進化も見逃すことはできません。須田氏が示したのは「木工藝」という総合芸術としての道筋。あなたの知らなかった工芸の最先端を覗きに、ぜひご来場ください。

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楓嵌装箱一双「二都物語」

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献保梨と楓の拭漆卓

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須田賢司(提供:群馬県甘楽町)
清雅を標に 人間国宝 須田賢司の木工藝
会期:2016年6月3日(金)~7月10日(日)
会場:竹中大工道具館/神戸市中央区熊内町7-5-1
Writing:Ruiko Eguchi
Edit:塩見直輔

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