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MARUNI COLLECTION 2014 EXHIBITION レポート Vol.1「2つの新作ソファ」

2014/06/30


 
2008年のデビュー以降、着実に進化を続けるマルニ木工の「MARUNI COLLECTION(マルニ コレクション)」。2013年に続き、2014年もまたミラノサローネ国際家具見本市への単独出展を果たし(しかも昨年以上に注目度の高いブースで!)、世界におけるそのポジションを確固たるものとしつつあります。

昨年に引き続き、国内初披露の場となった「MARUNI COLLECTION 2014 東京展」の様子を大特集。3部構成でレポートします。

MARUNI COLLECTION
マルニ木工深澤直人氏をアートディレクターに迎え、2008年より展開する家具ブランド。2011年よりJasper Morrison(ジャスパー・モリソン)氏も参加し、ラインナップを拡充。世界23カ国(取材時)に展開され、今年も新たに5か国展開先が増える見込みであり、国内外で高い評価とファンを確実に獲得し続けている。

 

Vol.1 Roundish / Bruno 上質なリビングアイテムの新作

毎年、ミラノサローネ出展終了後から始まるという新作開発において、深澤直人氏、ジャスパー・モリソン氏の両デザイナーが2014年コレクション向けに掲げたテーマは「ソファ」。

これまで、ソファアイテムとしては2009年発表の「HIROSHIMA」、2008年発表の「TRADITIONAL」の2種がラインナップされていたMARUNI COLLECTIONですが、今回2種が新たに加わりました。


 
深澤直人氏が手掛けたのは、これまでチェアとダイニングテーブルが展開されていた「Roundish」シリーズのソファ。その名の通り丸みを帯びたフォルムは、見た目の優しさだけでなく、どのような角度で背を預けても収まりが良いという、くつろぎを演出する機能を備えています。


 
そしてもう1つ特筆すべきは、デンマーク・Kvadrat(クヴァドラ)社のファブリックが張地の選択肢としてラインナップに加わったこと。クヴァドラ社のファブリックはヨーロッパ最高峰と評されます。実物に触れた来場者の多くが、その手触りや肉厚感に感嘆の声を上げていました。


 
ソファは、3人掛けと1人掛けの2種をラインナップ。オットマン、コーヒーテーブルも用意され、リビングアイテムがフルセットで展開されています。

作り手に聞く:Roundsish ソファ
クラシック家具で長年培ってきた縫製の技術力があったからこそRoundishソファの緻密な張り加工が可能となった。また、緩やかな曲線に仕上げるために背枠は飛行機の翼の骨組みのような木部の束で形作られている。(マルニ木工)

新シリーズ・Bruno(ブルーノ)誕生

一方、Jasper Morrison(ジャスパー・モリソン)氏が手掛けたのは、新たなシリーズとなる「Bruno(ブルーノ)」。木のフレームとクッションという、ソファとしてミニマルな構成のソファです。


 
ジャスパー・モリソン氏がこだわり、そしてお気に入りと語るのは、このソファを横から見たフォルムだそう。均整のとれた絶妙なバランスのフレームが、シンプルながら他のどれとも違う、ジャスパー・モリソンらしさあふれるデザインです。

クッションの下のソファ内部も、部材の収まりが計算され全く無駄のない作りに。見えないところにまで、デザイナーのこだわりと、それを実現する職人魂が行き渡っています。


 
木部のボリュームがある後ろ姿に、どこか日本的な趣を感じるのは、見ている私たちが日本人だからでしょうか。カバーリングのクッション&シートは、ウレタンと羽毛の2重構造。ふわっとした感触ながらしっかりとした弾力で支えられる高級感ある座り心地です。

ソファは3人掛け、2人掛け、1人掛けの3種、テーブルはサイドテーブルとコーヒーテーブルをラインナップします。

作り手に聞く:Brunoソファ
Roundishソファもそうなのですが、外から金具が見えないように細部にまでこだわった仕様。シンプルで美しい構造体そのものがソファのフォルムをつくっている。(マルニ木工)
Photo:Kahori Kurihara

→関連キーワードから家具を探す:1人掛けソファ(シングルソファー) / 2人掛けソファ / 3人掛けソファ / サイドテーブル / コーヒーテーブル / オットマン

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