陶器とマリメッコ、フィンランドデザインの魅力を探る企画展、同時開催
2018/06/01
Photo:Niclas Warius
2018年7月1日(日)まで、茨城県笠間市の「茨城県陶芸美術館」にて、「フィンランド陶芸 芸術家たちのユートピア」と「マリメッコ・スピリッツ」が開催されています。
「フィンランド陶芸 芸術家たちのユートピア」は、日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を記念した展示で、本展を皮切りに各地を巡回。独立運動の中で生まれ育まれたフィンランド陶芸の本質とその魅力に迫ります。
フィンランド陶磁器やガラス作品の世界的コレクター、キュオスティ・カッコネン氏のコレクションを中心に構成。これまで体系的に紹介されることがなかったファイン・アートとしてのフィンランド陶芸に焦点を当て、フィンランド・デザインのゴールデン・エイジと呼ばれる1950年代から1960年代の陶芸作品を中心に、137点もの作品を5つの章に分かれた会場で紹介します。
「マリメッコ・スピリッツ」は、2017年末から2018年初めにかけて東京で開催され、好評だった企画の巡回展。東京では2会場に分かれて展示されていた内容が「茨城県陶芸美術館」に凝縮されています。
数多くの優秀なデザイナーを発掘してきたフィンランドのライフスタイルブランド・Marimekko(マリメッコ)。その現在を支えるデザイナーの中から、Paavo Halonen(パーヴォ・ハロネン) 、Maija Louekari(マイヤ・ロウエカリ) 、Aino-Maija Metsola(アイノ=マイヤ・メッツォラ)の3名にフォーカスを当て、マリメッコに受け継がれるデザイン思想とスピリットを読み解きます。
日本に一度も来日したことのない彼らが、本展のために「JAPAN」をテーマにした新作パターンをはじめ、代表作などを展示します。また会場内には、マリメッコデザイン監修による茶室「真理庵」が登場。マリメッコのプロダクトデザイナーが茶室のファブリックや道具をコーディネートし、日本の伝統文化とフィンランドのデザインの融合を試みます。
(c)KUVASTO.Helsinki&JASPAR,Tokyo,2018
左:光の輪(2017) パーヴォ・ハロネン Marimekko
右:苔寺(2017) アイノ=マイヤ・メッツォラ Marimekko
左:Siirtolapuutarha(2009) マイヤ・ロウエカリ Marimekko
右:Juhannustaika(2007) アイノ=マイヤ・メッツォラ Marimekko
マリメッコ・スピリッツ
会期:2018年4月21日(土)~7月1日(日) 9:30~17:00(入館~16:30)
会場:茨城県陶芸美術館 地階企画展示室/茨城県笠間市笠間2345番地(笠間芸術の森公園内)
観覧料:一般820(670)円 / 高大生620(510)円 / 小中生310(260)円
※( )内は20名以上の団体料金
※障害者手帳、療育手帳をお持ちの方及び付き添いの方(1人につき1人まで)は無料
※土曜日は高校生以下無料
詳細:http://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/
Edit:塩見直輔
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