アルテック創立80周年!アアルトの貴重な2作品が世界80台限定で復刻
2015/06/22

北欧モダンを代表するArtek(アルテック)より、創立80周年記念としてアルヴァ・アアルトによるアニバーサリーエディション「木製レリーフとルイ・カレ邸のテーブル」が発売されます。
1935年、アルテックはAlvar Aalto(アルヴァ・アアルト)らによって設立されました。今年は創立80年にちなんで、アアルトの過去の作品集から2作品をそれぞれ80台限定で製品化。デザインの祭典・ミラノサローネ2015でお披露目されました。
アート作品のように鑑賞できる「木製レリーフ」は、アアルトが曲げ木の加工実験に取り組む中で作り出されたもの。
アアルトは1929年の実験開始から試行錯誤を繰り返し、アアルト作品の重要な鍵となっている曲げ木加工の開発に力を注ぎました。その中で、1933年から1955年にかけて20点ほどのレリーフを製作しています。
当初は技術実験や教育用として作られましたが、アアルトは次第にレリーフから作品のインスピレーションを得るようになり、ついにはその美しさからホールや劇場で音響スクリーンとして使われるようになりました。
「ルイ・カレ邸のテーブル」は、アアルトが1956年から1959年にかけて設計したルイ・カレ邸のために作られたもの。フランス人で有力な美術商であったカレのために、アアルトは建築、庭、家具、インテリアデザインをひとつの芸術作品としてまとめ上げました。
今回は、この時に製作されたカスタムメイドのサイドテーブルを「メゾン・ルイ・カレ テーブル」として復刻。アアルト作品を特徴づけるL-レッグ、Y-レッグをさらに応用させた「X-レッグ」が使われているのが特徴で、X-レッグ作品の中でも最もエレガントと言われている名品です。一方で、初回の生産はルイ・カレ邸に置かれたごく少数のみ。アアルト作品の中でもとても珍しい作品となっています。
アニバーサリーエディションの2アイテムは2015年内に日本でも発売が開始されるそう。アアルトの隠れた名品の復刻に今から期待が高まります。
曲げ木技術の実験から生まれたアート。アアルトは家具だけでなく、テーブルウェアなどの着想もここから得ていたそう。
ルイ・カレ邸での空間の陰影を表現するため、天板はブラックステイン仕上げとなっています。
▽木製レリーフ(特別ラベルとナンバー付き)
デザイン:Alva Aalto(アルヴァ・アアルト)
素材:ラメラ曲木のバーチ材
限定数:80個
発売:2015年中
▽メゾン・ルイ・カレ テーブル
デザイン:Alva Aalto(アルヴァ・アアルト)
素材:ブラックステイン仕上げバーチ材(天板)
ナチュラルラッカー塗装バーチ材(レッグ)
限定数:80脚
発売:2015年中
Edit:Tadasuke Shiomi
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