フォーボーチェアに2つの記念モデル登場！

1915年、デンマークの「フォーボー美術館」の開館に合わせ、展示室に設置されるチェアが発表されました。のちの家具デザインに大きな影響を与えるKaare Klint(コーア・クリント)の「フォーボーチェア」です。

発表から100周年となる2015年、フォーボーチェアを作り続けてきたデンマークで最も古い家具工房のひとつ「ルド・ラスムッセン工房」がフォーボーチェアのスペシャル・エディションとアニバーサリー・エディションを製作・発表しました。

デンマークの著名なデザイナー達に大きな影響を与え、後に「デニッシュ・モダン・デザイン」の父と呼ばれるようになったクリント。「徹底した人間工学」「リデザイン」の思想を広め、初期の作品であるフォーボーチェアにもその思想がよく現れています。

今回発表された「スペシャル・エディション」は世界で限定10脚の非売品。ルド・ラスムッセン家具工房の中庭に生えていた樹齢100年のニレの木を使っており、最初に製作された椅子と同様に、木が成長するなかで歪んだ木目もそのまま見せるように加工されています。販売はされませんが、世界各地で巡回展示が行われています。

アニバーサリーエディションはフレームにオイル仕上げのウォールナット材、座面に山羊革を使用した販売用のモデル。最初の100脚にはシリアルナンバーがつけられます。

デニッシュデザインの基礎を築いた名デザイナーと、クラフトマンシップを守り続けてきた老舗工房による特別なフォーボーチェア。2015年5月15日(金)から8月31日(月)までは、東京・青山のカール・ハンセン＆サン フラッグシップショップにて「フォーボーチェア スペシャル・エディションの展示」が行われています。