メトロポリタンチェア復刻! カール・ハンセン&サンが隠れた名作の生産を開始
2014/12/02

蜜月の2つの才能が生んだ名作チェア
デニッシュモダンの名作を数多くコレクションしているカール・ハンセン&サンが、「メトロポリタンチェア」の生産を開始しました。
メトロポリタンチェアは、アイナー・ラーセン(Ejner Larsen)とアクセル・ベンダー・マッセン(Aksel Bender
Madsen)がデザインし、1949年に発表されたコンフォタブルなアームチェアです。
背座の美しい曲面が大きな特徴で、成型合板にサドルレザー(植物由来の成分で皮を防腐したレザー。馬の鞍などの馬具に使われていたことからサドルレザーと呼ばれています)が張り込まれています。
1961年にニューヨークのメトロポリタン美術館で開催された「The Arts of Denmark」を機会に、メトロポリタン美術館がこの椅子を購入したことから「メトロポリタンチェア」と呼ばれるようになりました。
ラーセン&ベンダー・マッセンの名前は、Hans Wegner(ハンス J. ウェグナー)などに比べると国際的な知名度はありませんが、代表作であるメトロポリタンチェアの美しさを見ればその才能はワールドクラスであったことがよくわかります。
デンマークの王立芸術アカデミーで出会った2人は1947年に初めて共同で家具をデザインして以降、ラーセンが亡くなる1987年まで共同作業を続けました。
2人の共同作品は300点にのぼり、椅子を中心にダイニングやベッドルーム家具も手がけています。ラーセンは張り職人、ベンダー・マッセンは家具職人としての資格をもっており、家具の素材や造りによく通じていました。メトロポリタンチェアにおいても、ベンダー・マッセンがラミネート技術を習得していたからこそ、このユニークな背もたれの発想が可能だったと言えます。
快適な座り心地とデニッシュデザインらしい美しい佇まい。名作椅子の1つとしてぜひ覚えておきたい1脚です。
今回生産が開始されるメトロポリタンチェアは、オーク材とウォールナット材の2種類。ウォールナットは今回初めて使用されることになりました。写真はウォールナット材にブラックのサドルレザーを張り込んだもの。
素材:オーク材 / ウォールナット材、サドルレザー(ナチュラル、コニャック、ブラック)
サイズ:W425mm × D560mm × H795mm × SH425mm
価格:34万6000円~(税別)
問合せ:カール・ハンセン&サン フラッグシップ・ストア/03-5413-5421


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