3Dデザインで有名企業製品をリデザイン「愛のコンティニュアスデザイン」展
2015/10/30

2015年10月31日(土)から11月8日(日)まで、東京・六本木の「アクシスギャラリー」にて「愛のコンティニュアスデザイン展」が開催されます。
「コンティニュアスデザイン」とは、デザイナー・清水久和が開発したデザイン手法。デザイナーがラフスケッチを描く感覚で3Dデザインを行うことにより「成長する製品」に必要な4つの連続性(Continuous Improvement / 使いやすさの継続的な改善、Continuous Beauty / 機能から導かれる自然な美しさ、Continuous Process / デザインプロセスの統合、Continuous Identity / ブランドを育てるための手法)を可能にしています。
本展では、清水氏と日本を代表する企業7社によるコラボレーションで生まれたコンセプトモデルを展示。資生堂の香水瓶、象印マホービンの魔法瓶、富士フイルムのインスタントカメラ、そして天童木工の椅子など、これまで多くのユーザーに愛されてきた各社を象徴するアイテムが、コンティニュアスデザインを通して生まれ変わりました。
より使いやすく、より美しく、ブランドアイコンとしてより印象的にリデザインされた各社のコンセプトモデルは、ひとつひとつが芸術作品のようでありながら、ユーザーに寄り添う使いやすさも備えています。展示を通して、手法の変化によりデザインの幅がグンと広がったことがよく分かるはず。
発想から造形までを一続きの作業で行うことができる「コンティニュアスデザイン」は、ものづくりのあり方すら変えてしまう可能性を秘めているのです。
数々行われているデザインイベントの中でも革新的な内容と言える本展。名だたる企業と清水氏による意欲的な試みにぜひご注目ください。
photo by Muga Miyahara
photo by Michinori Aoki
チェキが若者たちのファッションアイテムとなっている状況を踏まえ、ファッション要素であるスタッズを取り入れています。奇異な外観でありながらも、スタッズは本体を守るクッションとなり、掴みやすさを担保するフックとなり、シャッターボタンも兼ねる必然性のあるデザイン。
photo by Michinori Aoki
高い品質で世界で愛されている象印魔法瓶。新しい使い勝手と、インテリアにおける存在感の刷新を目指したデザイン。抽象彫刻のような造形と、注ぎやすい傾いた形状が全く新しい魔法瓶を生み出しました。
photo by Michinori Aoki
会期:2015年10月31日(土)~11月8日(日)
会場:アクシスギャラリー / 東京都港区六本木5-17-1
参加企業:資生堂、象印マホービン、富士フイルム、天童木工、コトブキ、ノリタケカンパニーリミテド、コクヨ
プロダクトデザイン:清水久和
会場デザイン:山口誠
▽デザイナープロフィール
S&O DESIGN 株式会社代表。 桑沢デザイン研究所非常勤講師。
キヤノンのデジタルカメラ「IXY Digital」のチーフデザイナーとして同シリーズを世界シェアNo.1 に導き、ドイツiF 賞やグッドデザイン賞(Gマーク)を多数受賞。
近年は限定生産の作品も手がけており、代表作の「鏡の髪型」シリーズがパリのギャラリー「Galerie DOWNTOWN」を通し販売されているほか、瀬戸内国際芸術祭2013に出品した「オリーブのリーゼント」が人気を集めるなど、多彩な活動が注目されている。
Edit:Tadasuke Shiomi
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