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半世紀以上も愛される小椅子に迫る「60才の椅子 水之江忠臣のロングライフデザイン」展、開催中

2014/07/08

1脚の小椅子からデザインの本質を知る

2014年7月3日(木)から8月31日(日)までの約2カ月間、東京自由が丘D&DEPARTMENT TOKYOにて「60才の椅子 水之江忠臣のロングライフデザイン」展が開催されています。

本企画は、天童木工が生産・販売している「チェア S-0507」の誕生60周年を記念して開催される展示会です。

このシンプルな小椅子は、1954年に家具デザイナーの水之江忠臣氏の手によって生まれました。もともとは神奈川県立図書館で使われる椅子としてデザインされ、その後、天童木工が一般用として生産・販売を開始。それから今に至るまで半世紀以上も愛され続けてきた、日本のロングライフデザインを代表する1脚です。

水之江氏は多作のデザイナーではなく、ひとつの作品に対して何度もデザインのブラッシュアップを図りました。この椅子も、販売開始後も試作を重ねること実に100回以上。見た目はごく普通の木製椅子ですが、腰掛けてみればその優しい座り心地に驚くことでしょう。

展示会では、現在生産されているバージョンのほか、過去に製造された形状の違う4脚を展示し、進化の過程を紹介。水之江氏による直筆のスケッチやノート、天童木工の技術が活かされた椅子のパーツの構造見本も展示されています。


この展示のために集められた年代が異なる5つのチェア。完成形に至る過程が確認できます。

60才の”椅子生”を辿れば、長く使う、長く愛するという家具の醍醐味に触れることができるはず。この夏、是非訪れたい展示会です。

60才の椅子 水之江忠臣のロングライフデザイン
会期:2014年7月3日(木)~2014年8月31日(日) 12:00~20:00
   ※水曜日 定休
会場:D&DEPARTMENT TOKYO
入場料:無料

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