乃木坂でカンボジアのクラフトに触れる「カンボジアモダン&クラフツ展」開催
2017/07/10
2017年6月20日(火)から7月22日(土)まで、東京・乃木坂の書店兼ギャラリー「Books and Modern(ブックス アンド モダン)」にて「手仕事の籠、クメール織物、コンポンチュナン陶器- カンボジアモダン&クラフツ展」が開催されています。
カンボジアのクラフト品を発信するブランドを紹介する展示販売会。
メインとなるの3種類のプロダクト。カンボジアに自生する蔓植物・ラペアによる手編み籠、絹糸を乗り上げるクメール織物、古くから作られているカンボジアの素焼きに日本の益子焼の釉薬を組み合わせて開発されたコンポンチュナン陶器が紹介されます。
参加しているのは現地で籠作りに携わるmoily(モイリー)、主に展示を手がけるgallery KEIAN(ギャラリーケイアン)、絹織物産業のプロジェクトを進めているIKTT(クメール伝統織物研究所)の3団体。いずれも日本人が手掛け、それぞれの切り口で現地の人々とともに汗を流し永続的な産業を根付かせようと活動をしています。
カンボジアは16世紀の西洋人到来から20世紀半ばの独立まで他国の干渉を受け続け、その後も内戦を経て、1993年に再び王国として歩み始めたという歴史があります。来年2018年にカンボジア王国は25周年を迎えますが、現在も日本が法整備支援を行っているほか、上記のような民間レベルでの産業育成に国内外で多くの人々が関わっています。
その歴史や文化についてはよく知らない方も、まずは気に入ったクラフトを手に取ることが理解の第一歩になるはず。カンボジアに行ったことがある人も、ない人も、ぜひ気軽に立ち寄ってみてください。

紀元はアンコール王朝期(9~15世紀)か、それ以前ともいわれるカンボジアの伝統的な織物。IKTTの織物の基本はすべて手作り。300種類以上もあるといわれる伝統柄のうち現代の生活に合う柄を選び、すべて天然素材(生糸、染料)を用いて織り上げています。
アンコール王朝期(9~15世紀)以前からあると言われる素焼きの伝統が、コンポンチュナン州の地で益子(栃木県)の技術とともに「コンポンチュナン陶器」として復活。独特の土の風合いと、とろりとした釉薬の調和が特徴で、カンボジア独自の模様、造形を表現しつつ現代工芸として幅広い層に支持されるスタイルを作り上げています。
日時:2017年6月20日(火)~7月22日(土) 12:00~19:00
※毎週日曜・月曜定休
会場:Books and Modern/東京都港区赤坂9-5-26 パレ乃木坂 201
Edit:塩見直輔
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