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「イタリアンデザインー原型をつくる」展開催中、織田コレクションから約50点

2015/06/16

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1950~80年代のイタリアンデザインを紹介

2015年6月10日(水)から6月28日(日)まで、北海道旭川の「旭川市彫刻美術館ステーションギャラリー」にて「イタリアンデザインー原型をつくる」展が開催されています。

本展では1950年代から80年代にかけてイタリアのデザイナーが手がけた椅子やインテリア、日用品を展示しています。キュレーションを手がけたのはデザインジャーナリスト・土田貴宏氏。椅子研究家の織田憲嗣氏による世界屈指の椅子コレクション「織田コレクション」から約50点をピックアップしました。

デザイン先進国としてファッション、インテリア、車など様々な分野で常に注目を集めているイタリア。第二次世界大戦後、デザインにフォーカスしたものづくりに国を挙げて取り組むことで、魅力あるプロダクトを発信し続けてきました。

1950~1960年代に経済復興を遂げるなか、デザイナーたちの活躍の場も広がります。当時は性能が向上したプラスチックが家具に用いられるようになった時代。デザイナーたちはこれまでの木製家具にはない表現を試みたことで、独創的な作品が生まれるようになりました。

70年代になるとMoMA(ニューヨーク近代美術館)が「イタリア:新しい室内の景色」展を開催。現在のデザイナーたちにも多大な影響を与えたEttore Sottsass(エットーレ・ソットサス)マリオベリーニ(Mario Bellini)ジョエコロンボ(Joe Colombo)らが紹介されました。このころになるとデザインの国・イタリアの地位が確立され、デザインといえばイタリアという認識がさらに広まります。

1980年代にはソットサスが設立したデザイングループ・Memphis(メンフィス)が奇抜なインテリアを発表し世間を騒がせるなど、常に新しさへ挑戦してきたのもイタリアンモダンの特徴です。

本展のサブタイトル「原型をつくる」とは「かつてなかった機能や表現を創造し、未来へと投げかけた彼らの姿勢を表している」と土田氏。この機会に、世界に大きな影響を与えてきたイタリア・モダンデザインの歴史をじっくり振り返ってみてはいかがでしょうか。

会期は6月28日(日)まで。展示会場はJR旭川駅構内で、入場は無料です。

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「イタリアンデザインー原型をつくる」展ー織田コレクションから選ぶ、イタリアの家具と日用品
会期:2015年6月10日(水)~6月28日(日) 10:30~18:30
会場:旭川市彫刻美術館ステーションギャラリー(JR旭川駅東口)
キュレーション:土田貴宏
Writing:Ruiko Eguchi
Edit:Tadasuke Shiomi

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