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Vol.1

MARUNI COLLECTION 2013 EXIBITION レポート Vol.1「HIROSHIMA / Lightwood 人気シリーズの新作」

2013/05/31

「世界の定番となる家具」を目指し始まったマルニ木工の「MARUNI COLLECTION」(マルニコレクション)。6年目となる「MARUNI COLLECTION 2013」は、ミラノサローネ国際家具見本市で発表され、再び高い評判を得て日本に凱旋しました。その初披露の場となった「MARUNI COLLECTION 2013 東京展」の様子を3部構成でレポートします。

MARUNI COLLECTION
マルニ木工深澤直人氏をアートディレクターに迎え、2008年より展開する家具ブランド。2011年よりJasper Morrison(ジャスパー・モリソン)氏も参加し、ラインナップを拡充。世界23カ国(取材時)に展開され、国内外で高い評価とファンを確実に獲得し続けている。
Vol.1 HIROSHIMA / Lightwood 人気シリーズの新作



会場はマルニ木工東京ショールーム。昭和初期のビルをリノベーションした雰囲気ある空間に、新作を中心としたコレクションが並びます。会場構成も深澤直人氏によるもの。

HIROSHIMA(ヒロシマ)シリーズの新作

MARUNI COLLECTIONの顔とも言えるシリーズ、「HIROSHIMA」(ヒロシマ)。MARUNI COLLECTIONの始まりは「Yチェアを越える椅子」を目指し制作された深澤直人氏デザインのアームチェアであり、MARUNI COLLECTIONはそのチェアを中心に展開されてきたと言えます。

ラウンジチェアソファダイニングテーブル…とアームチェアに続くラインナップを拡充してきたHIROSHIMAシリーズ。今回は、フォールディングチェア(折りたたみみ椅子)が発表されました。


木を使った折りたたみ椅子ながら、十分な強度と耐久性を実現。


整然と並ぶ姿、折りたたんだ姿も美しい。


材はビーチとオークをラインナップ(こちらがオーク)。

作り手に聞く:HIROSHIMA フォールディングチェア
座板と背板の表面は、HIROSHIMAアームチェアのイメージに合わせて水平方向の木目にこだわりました。垂直方向に木目を揃えた脚との対比が特に美しい。木目にこだわることにより、そのものの持つ魅力がさらに高まります。(マルニ木工)

Lightwood(ライトウッド)シリーズの新作

Jasper Morrison(ジャスパー・モリソン)氏のデザインで2011年にデビューした木造構造の椅子、「Lightwood」(ライトウッド)。その名の通り超軽量なその椅子は、ホームユースはもちろん、コントラクトユース(レストランや商業施設での利用)でも高い人気を誇っています。

これまで全てアームレスチェアでしたが、初となるアームチェアが本コレクションで新登場。アームが加わることによる座り心地の変化を考慮し、各パーツのバランスが緻密にデザインされています。


これまで発表されたLightwoodシリーズが一堂に。写真右奥が新作のアームチェア。


アームチェアは、アームレスだったこれまでのLightWoodシリーズより僅かにサイズにゆとりを持たせ、ゆったりと座れるようチューニングされています。また、アームレスチェアには新たにマットホワイトが登場。


柔らかな乳白色がベールのように包み、優しい陰影とおぼろげな光沢が印象的なこだわりの塗装がされています。

作り手に聞く:Lightwood アームチェア
アームチェアは、今回の新作の中でもとりわけ難しい商品でした。アーム部分は丸棒がわずかに湾曲したこだわり形状となっており、一見シンプルに見えますが、木部加工が複雑で、木を削り出すことで成り立っている。また後脚や前脚との接合部の収まりを綺麗に仕上げることと、強度をもたせることを両立させるために、何度も試行錯誤を重ね、ようやく完成しました。(マルニ木工)
Photo:Kahori Kurihara

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