フィンランド独立100周年「フィンランド・デザイン展」が開催中
2017/01/18

ワルター・トーメ、カール・リンダール/1903-1904年 フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵 (c)Designmuseo
Photo:Chikako Harada
2017年1月14日(土)から3月20日(月・祝)まで、福岡県福岡市の「福岡市博物館」で「フィンランド・デザイン展」が開催されています。
フィンランドの独立100周年を記念して開催される特別展。会場では独立以前の19世紀から現代の気鋭デザイナーたちまでを、6つのセクションに分けて紹介しています。
ムーミンの生みの親であるトーベ・ヤンソン、イッタラで活躍したカイ・フランク、アルテックを創業したアルヴァ・アアルト、ドムスチェアを生み出したイルマリ・タピオヴァーラ、独自の家具デザインに取り組んだエーロ・アールニオ、イッタラ・バードを手がけるオイバ・トイッカなど、誰しも一度は耳にし、あるいは暮らしにそのデザインを取り入れている名匠たち。彼らはみな、フィンランドのデザイナーです。
彼らのベースとなっているのは「自然と人間の調和」。森と湖の国と呼ばれるフィンランドですが、その豊かな自然は時に白夜や極寒など、厳しい顔も見せます。そのような環境下で生まれたデザインは、自然と密接な関わりを持っています。それは美しい四季の中にありながらも時に台風や地震といった厳しい自然環境にさらされる日本で生まれたデザインにも共通することでしょう。フィンランドデザインが日本で愛される理由も、そういうところにあるのかもしれません。
工芸から始まりデザインへと進化を遂げたフィンランドのものづくりは、100年経った今も変わらず、いつもそこにある自然のように暮らしに馴染むものであり続けます。
これまでの100年とともに、これからのフィンランド・デザインをも展望する展示会です。会期中はフィンランドの魅力・楽しみ方についての講演会やワークショップも開催。福岡の後には全国のミュージアムを巡回する予定です。

Photo:Chikako Harada
画像右:バード/オイバ・トイッカ/製作年不詳/イッタラ フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵 (c)Designmuseo
Photo:Chikako Harada
Photo:Chikako Harada
会期:2017年1月14日(土)~3月20日(月・祝) 9:30~17:30(入館は17:00まで) ※月曜休館(ただし、最終日3月20日(月・祝)は開館)
会場:福岡市博物館/福岡市早良区百道浜3-1-1
入場料:一般1400円、高大生800円、小中生500円
▽関連企画
秋の楽しみ方ー8月下旬から鑑賞できるオーロラの魅力
日時:2017年3月11日(土)13:00~14:30
会場:福岡市博物館 2階多目的研修室
定員:15組30名
申込〆切:2017年2月22日(水)
ワークショップ「親子で作ろうフェルトのアクセサリー」
日時:2017年2月12日(日)10:30~12:00 / 14:00~15:30
会場:福岡市博物館 2階 多目的研修室
定員:各回15組(6歳以上の子どもと保護者)
参加費:1000円(親子1組)
※子どもが2人以上の場合は、1人につき追加1000円
申込〆切:2017年1月25日(水)
ギャラリートーク
日時:会期中毎週水曜日 14:00~15:00
講師:福岡市博物館学芸員
申込:不要
詳細・イベント申込み:http://museum.city.fukuoka.jp/exhibition/tokubetsu.html
Edit:塩見直輔
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