希少性高まるピエール・ジャンヌレ「チャンディーガル」の家具15点の展覧会
2017/11/17

2017年11月17日(金)から11月26日(日)まで、東京・青山の「de choix(デ チョイス)」にて「ピエール・ジャンヌレの名作家具『チャンディーガル』シリーズの展覧会」が開催されます。
世界のヴィンテージやデザイナーズ家具、アート作品を取り扱うデザインギャラリー「Object d’art(オブジェ デ アート)」による展示販売会。
モダニズム建築の巨匠・ル・コルビュジエの従兄弟であり、自身も建築家だったピエール・ジャンヌレが手がけた家具15点が展示されます。
1950年代初頭、コルビュジエとジャンヌレはインド北部のチャンディーガルの都市計画に共同で携わり、主要な公共建築のほか、その建築内で使用する家具までを総合的にデザインしました。
モダンなデザインをインドの手仕事で表現した家具群は近年高く評価されており、ヴィンテージ市場でも人気がますます高まっているそう。ジャンヌレは、チークやラタンといった地元にある素材を使いながら、シンプルな設計と製造方法を採用。現地の職人たちとともに製作を進めました。
チャンディーガルシリーズの家具に注目が集まっているのは、その造形の美しさのみならず、地域に根付いたものづくりと未来の都市計画に向かう理想像が融合したそのものづくり精神にも由来しているのかもしれません。ジャンヌレの取り組みは21世紀を生きる私たちにとってもなお示唆的なものと言えます。
会場では、ジャンヌレが現地に構えた邸宅の一室をなぞった空間に椅子13脚とテーブル2台を設置。当時のチャンディーガルを思い浮かべながら、ぜひじっくりと展示をご覧ください。
会期:2017年11月17日(金)~11月26日(日) 11:00~19:00
会場:de choix / 東京都港区南青山7-11-4 3階
▽デザイナープロフィール
1896年、スイス生まれ。
従兄弟である建築家・ル・コルビュジエと共に事務所を構え、建築史に残る多くの作品を共創。一時期、コルビュジエとは袂を分かつものの、1950年代はじめにインド・パンジャム地方政府がコルビュジエに依頼したチャンディーガル都市計画をきっかけに再度コラボレート。コルビュジエの帰国後も、ジャンヌレはプロジェクトに従事。闘病のためスイスに戻るまでの約19年間、現地に滞在しインドの近現代建築やデザインシーンに大きな影響を与えた。「チャンディーガル」シリーズの家具は、世界の名だたる博物館にもコレクションされておりインド政府も保存活動を推進。特に近年は、その貴重性・希少性からヴィンテージ市場でも大きな注目を集める。
Edit:塩見直輔
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